川口市にて屋根修理〈パミール屋根のカバー工法〉

• 2025.12.11

• 屋根修理

施工前

 

こちらの屋根材はパミールをご使用されていました。
パミールは1996年～2008年ごろまでニチハ株式会社が販売していたスレート屋根のことで、劣化の進行が早いとされている屋根材です。
10年ほどで、表面が剥がれ、崩れ始める、ミルフィーユ現象とよばれる「層状剥離」が発生し始めます。
また、そのミルフィーユ現象のため、塗装とも相性が悪く、こちらのお住まいも、一度塗装されていたとのことでしたが、劣化が激しく、すでに、剥離がおこっていました。
端の部分にいたっては割れて欠けている箇所も見られます。

塗装のメンテナンスができないため、屋根を取り外さず、既存屋根の上から新しい屋根材を設置するカバー工法をおこなっていきます。
屋根材を撤去しないため、撤去代がかからない分、費用を抑えて屋根工事をおこなっていただくことができます。

▷参考記事：屋根のカバー工法とは？特徴やメリットなどを徹底解説

施工中

既存棟解体

屋根はこのまま残しますが、頂上部分の古い棟板金は突起となり、邪魔になるので最初に取り外します。

防水シート新設

屋根の上から新しいルーフイングシート（防水シート）を設置します。
こちらには田島ルーフィングの「P-Ex」を使用しました。
改質アスファルトルーフィングで、通常のアスファルトルーフィングの耐用年数は10～15年ですが、こちらは耐用年数20年以上と高い耐久性を持っています。

屋根葺き＜スーパーガルテクト＞・貫板設置

防水シートの上から新しい屋根材「スーパーガルテクト」を設置します。
スーパーガルテクトは耐久性に優れたガルバリウム鋼板のメッキ層にマグネシウムを添加することで、さらに耐久性を向上させています。
軽量で薄いため、住宅にも負担がかかりにくく、耐震性にも優れているため、大変人気となっている屋根材です。

頂上部部には棟板金の下地となる「貫板」を設置します。
こちらにはフクビ化学工業が取り扱っている樹脂製のエコランバー「タフモック」を使用させていただきました。
今まで主流となっていた木製の貫板は、腐食し、柔らかくなるという大きなデメリットがありました。
柔らかくなるということは、釘やビスがゆるみ、棟板金を固定することができなくなるということです。
しかし、こちらのエコランバーは、木製と違い、水を含んで腐食するということがありません。
長く、安心して使用していただくことができます。

▷参考記事：スーパーガルテクトとはどんな屋根材？特徴やメリット・デメリットを徹底解説

施工後

頂上部分に、先ほどの貫板の上から棟板金を設置して、完工です。
こちらの棟板金はスーパーガルテクトの純正物を使用しています。
高級感があり、見栄えもぐっと良くなりました。

担当者のコメント

このたびは「雨漏りByeBye」はご依頼をいただき、誠にありがとうございました。
スレート屋根は10年毎塗装することで、防水性を維持することができますが、パミールは塗装をおこなっても、ミルフィーユ現象で剥がれ落ちてしまうため、塗装でのメンテナンスができません。
そのため今回は、カバー工法で新しい屋根材を設置させていただきました。
パミールの屋根であるかどうかはなかなか分かりにくいかもしれませんが、専門の業者でしたら判別することが可能ですので、ご心配でしたら、お気軽に「雨漏りByeBye」までご相談ください。

▷参考記事：パミール屋根の見分け方と対処法について解説

現場住所	川口市
施工内容	カバー工法
施工箇所	屋根
施工期間	3日
工事金額	100万